TANNOY CHEVIOT
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タンノイ チェビオット
1974年〜1979年

サイズ: 高さ 850×幅 450×奥行き 260mm
ユニット: HPD315A 内容量: 65リットル
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♪タンノイのABCDE
タンノイのABCDEといわれるアーデン(HPD385)、バークレイ(HPD385)、チェビオット(HPD315)、デボン(HPD315)、イートン(HPD295)。チェビオットは、31.5cmの同軸2wayユニットを使用した最も大きなスピーカーです。
普段はネットを取り付けていますが、ネットをはずすと、年代を感じさせないスマートな造りにいつまでも見ていたくなります。大口径フルレンジならではの大胆な構図です。
エンクロージャーはかなり大きなものです。高さ85cm、幅45cm、奥行き26cm。オールドタンノイの特徴で、板厚が薄くかつ奥行きがとても短いのです。それが幸いして、オーディオボードに載せても、さほど違和感が生じませんでした。将来は、もう一回り小さなデボンでもいいかなと思います。
タンノイは、クラシック専用の枯れた音というイメージがありましたが、実際に聴いてみると、同じ英国のB&W製CDM1SEと非常によく似た中高音域につややかさのあるとても好ましいものでした。特にバイオリン、ピアノ、女声ボーカルがとても心地よく、ゆったりと鳴り響きます。
バスレフポートは70Φで、長さ13cmの短いパイプです。低音は聴感上、密閉とバスレフの中間のような感じで、特定の音域だけではなく、低域の広い範囲で、小音量の時でも量感のあるきれいな低音を部屋に響かせます。最近の小型モニタースピーカーもよく低音が出ますが、やはり大口径の低音はゆとりが違います。低音の不足感は全くありません。
チェビオットは、アーデンやバークレイと違ってなかなか市場に現れません。中古を購入するときは、ウレタンエッジがだめになっていないか特に注意が必要です。昔のウレタンエッジは15年でだめになりますから、エッジが交換済みでコーンの状態がよいものを購入すれば、あと10年や20年は十分にタンノイサウンドを楽しめるでしょう。
参考データ
アーデン 高さ 99×幅 66×奥行き 37cm
ユニット:HPD385A 内容量:124リットル
バークレイ 高さ 84×幅 54×奥行き 31cm
ユニット:HPD385A 内容量:90リットル
チェビオット 高さ 85×幅 45×奥行き 26cm
ユニット:HPD315A 内容量:66リットル
デボン 高さ 58×幅 40×奥行き 26cm
ユニット:HPD315A 内容量:46リットル
イートン 高さ 52×幅 35×奥行き 25cm
ユニット:HPD295A 内容量:40リットル
3LZ 高さ 58×幅 38×奥行き 24cm
ユニット:HPD295A 内容量:40リットル

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HPD315A ユニット
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エッジはウレタンから布+ゴムに張り替え済み
コーン紙はまだ十分な強度があります
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HPD315A ユニット
♪口径31.5cmの同軸2wayユニット
1940年代からのモニターシルバー、モニターレッド、モニターゴールドときて、1974年の工場火災で生産ラインの焼失のためコーン紙が製造不能になり、以後ドイツミューラー社のコーン紙によるHPDシリーズになりました。コーン紙背面の補強リブが特徴です。コーンが違うだけでモニターゴールドと同じと言われています。
オリジナルのエッジはウレタンですが、15年でだめになると取扱説明書にも記載されています。現在は布+ゴムのエッジに張り替えてあります。磁気回路はアルニコマグネットです。1980年以降のCHEVIOT
MkUからはフェライトになりました。

ユニット名はモニターHPD。この画像はネットから引用しています。
ホーンツイーターの音色
ホーンツイーターは、とても滑らかな高音を響かせます。今まで持っていたスピーカーは、ドーム型ツイーターを好んで使っていましたが、ホーンがこんなに心地よい音を響かせるとは知りませんでした。もっと早くホーン型の良さに気づいていればと悔やまれます。
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デュアルコンセントリック
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♪デュアル・コンセントリック
オールドタンノイの同軸2wayユニットは、デュアルコンセントリックと呼ばれています。ウーハーとツイータが同じ磁気回路を使用していて、底面にある逆ドーム状のツイーターのホーン開口部が、ウーハーのカーブに滑らかにつながり、ウーハーのコーン紙をホーンツイーターのホーンの延長に利用しているのがタンノイの特徴です。見た目はシングルコーンに見えます。
扱いにくく刺激的な音に違いないという先入観がありましたが、実際はとてもやさしく、低音から高音まで実にスムーズにつながり、全体としてつやと落ち着きのあるとても好感の持てる音でした。この音は、聴いて初めて解るもので、データからは決して読み取れません。
[参考データ]
周波数特性 40〜20,000Hz
最大入力 60W
出力音圧 91dB
インピーダンス 8Ω
クロスオーバー 1kHz
重量 30kg(1台)
当時の定価は318,000円(ペア)
今は中古市場で、ペア8万〜12万程度で入手可能です。ただし、出物はとても少ない。
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NETWORK
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エンクロージャーには本格的なネットワークが内蔵されています。ROLL-OFFは、中高域帯を3段階に減衰させるもの。ENERGYは、高域をプラス2段階・マイナス2段階に変化させるもので、細やかな調整が可能になっています。
30年も経つ製品なので、ロータリースイッチの接触が悪くなっています。でも、裏蓋は開けることができないため、スピーカーユニットを取り外して、バッフル面からメンテするしかありません。大変なのでいよいよ接触が悪くなったときにやろうと思っています。エッジとならんで注意を要するところです。
ネットワーク基盤のプリント面のハンダ盛り、細い配線の取り替えなどの補修がネットに出ていますが、結局オリジナルのままがいちばん音がよいという結果も報告されていて、調子がよいうちは手を加えるつもりはありません。
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ネットワークのオリジナル回路図 (HPD315)

銘板は輸入元TEAC

スピーカー端子は超小型で、ヘッドを押してコードを差し込んではさむタイプ。穴の径は2mmもなく、細いコードしか差し込めません。普通のターミナルに取り替えたくなるくらい弱々しく見えます。カナレの4芯ケーブルを2芯ずつより合わせたケーブルを使用していますが、ケーブルの先端がわずかに入る程度。オリジナルを大事にしたいので、新しいスピーカー端子に取り替えることは考えていません。こんなところも含めてのタンノイの音だと思うからです。
内部のスピーカーコードとユニットの接続はタンノイ独自のコネクター方式。これもDINコネクタに替えたくなりますが、同じくそのままとします。
発売当時ならとても高額で手が出なかったチェビオット。今の時代は、たいがいの物は手の届く価格で中古市場で見つけ出すことができます。アナログを中心としたオーディオ熱の高まりは、ネット市場の発展なくしてはあり得なかったでしょう。おかげで私のようなB級者にも、良き時代の本当に良い音を聴く機会を得ることができました。望めば、アナログレコード、オープンリールテープ、管球アンプの音を聴くことも容易です。ある意味、いい時代とも言えそうです。

タンノイは、本来、モニタースピーカーですので意外にオールマイティーに使えるスピーカーです。クラシックの弦の響きは特筆ものです。それのみならず、ジャズがまた非常に良いのです。ボーカルものも素晴らしく、ビートルズなどもきれいに元気よく鳴らしてくれます。昭和の和製ポップスはソースを選べばメリハリのある音で驚かされます。
購入して4年ばかりチェビオットを楽しんでいます。このスピーカーには全く不満はありません。そればかりか、もっと早くから知っていればと悔やまれます。これからも長く楽しむつもりです。もっと年をとったら、大型スピーカーはもてあましますから、やはりDEVONでしょうか。
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